BeSSデータベース　28Tau観測(Hα領域)

項目
下の表の項目「ダウンロード時のファイル名(fits)」は、BESSデータベースhttp://basebe.obspm.fr/basebe からダウンロードした時のファイル名に近い形で表示しています。「処理ファイル」の項のfits&txtのファイル名はFTP転送との関係で少し変形しています。備考欄のPeriastron日時yyyymmddはNemravova et al.(2010)の連星軌道解solution3に従う見積もりです。

選択条件
波長分解能R=10000-20000の観測を選んでいます。観測条件は、BESSデータベースからoriginalファイルをダウンロードし、そのヘッダー情報から調べられます。

処理ファイル
スペクトル波長はHeliocentric波長に換算されています。ｔｘｔファイルはheader無しで"波長と仮規格化強度"を並べた形式です。

掲載目的
BeSSデータベース構築に貢献している観測グループは、プレオネ伴星が円盤に近づくとHαプロフィールが大きく変動することを見つけています。
（例えば、https://konkoly.hu/pub/ibvs/6101/6199.pdf, https://konkoly.hu/pub/ibvs/6201/6239.pdf）。
この現象は、伴星の重力の影響を受けた円盤の構造変化のみならず、プレオネの円盤に伴星がどの方向から近づくかの幾何的な情報も含んでいます。面白いテーマといえますが、まだ明らかにされていないことが多いと思います。より多くの方が関心を持っていただくことを願っています。
次のHPでは、BeSSデータベースでのプレオネHαプロフィール変動状況が提供されています。 より広い波長分解能Rのスペクトル変動が読み取れます。
    http://arasbeam.free.fr/spip.php?page=beam_belist2&lang=en

なお、下記に表示したファイル群をデータ処理した報告は次に掲載されています。
    (1)Katahira, 2023, Stars and Galaxies Vol.6, id.1 http://www.nhao.jp/research/starsandgalaxies/docs/sag2023-01.pdf
    Long-term evolution of the Hα emission line of Pleione between Jan 2009 and Mar 2023 in the BeSS database
    (2)Katahira, 2024, Stars and Galaxies Vol.7, id.1 http://www.nhao.jp/research/starsandgalaxies/docs/sag2024-1.pdf
    Long-term evolution of the Hα emission line of Pleione between Jan 2009 and Mar 2023 in the BeSS database II. Detailed profile variation during the periastron phenomenon

QuickView 下記の仮規格化プロフィールを眺めるページです(工事中)。  プロフィール変動のイメージ用GIF動画（2.5MB）ここ